生徒を見る目(1)
学校に通わない生徒が集まる教育機関でのお話しです。
ここには、心理的な問題を抱えた繊細な子どもたちがくるのと同時に、何らかの発達障がいのある子も来所します。日頃、いろいろな特性を持った生徒と関わる事が多いので、新しく生徒が来ると、どのような問題を抱えているのだろうと反射的に考えてしまいます。
小6の男の子が初めて来たときのことです。教室では終始うつむき加減で身を固くしています。勉強をしようと誘導すると、算数は得意なようで、すらすら分数の問題を解いてくれます。でも、小数の計算にきたところでぴたっと手が止まりました。そしてそれ以上やろうとしないのです。声をかけても手を膝の上において微動だにしません。
このとき、彼に独特の「こだわり」があるのかなとそのとき思いました。頑なに拒む様子から、広汎性発達障害の傾向があるのかもしれないと感じたのです。
勉強はそこで打ち切りにして、彼とお話しすることにしました。
(続く)
