発達障害児理解セミナー

14日(土)の3時間ほど、こどもみらい館で「発達障害児理解セミナー」が行われました。京都YMCAが開催しているもので、今回で6回目となります。青年期・成人期の支援を考えるということで、主に高校・大学での支援についてのお話でした。

講師は京大医学部附属病院講師の岡田先生と、皇學館大学社会福祉学部教授の小谷先生でした。岡田先生は児童精神科医、小谷先生は小児科医ということで、それぞれの視点からお話されましたが、根底にある子どもたちや保護者に対する対応や温かい眼差しは共通していました。

岡田先生の話で印象に残ったのは、社会の変化が発達障害と診断される方の増加につながっているということでした。精神医学的な立場では、発達障害は検査の数値だけで診断されるのではなく、いかに生活の中で困っているかという点が大きく関わってきます。つまり、社会で生きていく上で困る場面が増えたので、結果として発達障害と診断される方が増えてきたということです。

社会の変化といえば、終身雇用から契約社員・派遣社員などの不安定な雇用に変わってきたことがあります。そのような不安定な職場で、様々な特性をもった発達障害の方が長期的なフォローも受けられずに仕事をすることは大変です。いかに安心して働ける就労の場を作っていくかということが課題になると思います。

小谷先生は、大学でカウンセリングをしていることもあり、大学においてどのようなサポートを受けたらよいのかという話がためになりました。現在、発達障害の方のサポートをしている大学はほとんどありません。社会性の問題から孤立してしまい、結局大学に行かない状態が続くことも珍しくありません。ではどうすれば良いのかというと、大学の相談員でも担当教員でも事務員でもいいので、いつでも相談できる相手を作ることが大事です。ただ、「今自分が困っているのか」が分からない方もいるので、その場合は定期的に通って話をする場と相手を確保する必要がでてきます。

小中高においても心を開いて話せる相手が必要で、学校内においては教育支援に来ている大学生が大きな役割を果たしているそうです。社会に出るとどうしても大人目線で子どもを見てしまうけれど、大学生は分別がありつつも子どもと同じ目線で接することができます。いいお兄ちゃん、お姉ちゃんという感覚です。シリウスでも、生徒を心の面からも支えている先生方がたくさんいるので頷きながら話を聞きました。

以上、セミナーのレポートでした。 ;)

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