効率的な勉強方法

よく参考書は、何冊も手を出すより、1冊のものを徹底的にやるほうがいいといわれます。

これにはいくつか理由がありますが、最大の理由は自信につながるからだと思います。

入試本番では、参考書のあそこにのっているような、直接出題箇所の分かるものは少なく、一見どうやってといたらいいのか分からないのも多いです。しかし、あの参考書をやりきったという自信があれば、何とか手がかりを見つけ出すことも出来ます。

私は1冊を徹底的にやるという方法を、大学に入ってからも活用しています。名著と呼ばれる本を配列を覚えてしまうぐらいまで繰り返し読むのです。まわり道のように見えますが、確実な道であると思います。

京都大学 文学部 社会学科 (埼玉県立春日部高校出身)

私は学習指導に関して実績もなければノウハウもありません。しかし、そのことはあまり本質的な問題ではないのではないかと思っています。なぜなら、私が誰かから教えられる立場にあったときに大切だと感じたことが私にはできるからです。そのうちの一つは、教える相手をよく見ることです。何がわからないのか、原因は何か、なぜ勉強したくないのかなど、常に相手に対してアンテナを高く張っていることで、苦手を克服する最短ルートの探索はもちろん、勉強に対する姿勢についても改善していけるヒントが見つかるのではないかと考えています。二つ目は、一緒に何かを学ぶ気持ちがあることです。先生と生徒の関係はともすれば一方通行になりがちですが、一方通行的な気持ちですと上述の相手をよく見ることというのがしづらいと思いますし、なによりせっかくのお互いが学べる機会を最大限生かし切れていないのではないかと思います。「教える機会」は「学べる機会」ですので、一日一日の授業を大切にしたいと考えています。

メタ認知的学習方略

 タイトルは小難しいですが内容はそうでもありません。多くの人が使っている漢字の覚え方やテストでの時間配分に関わる話です。例えば,私たちが漢字を覚えるときに難しいと判断した漢字は何度も書いて覚えたり,テストのときには解けそうな問題から優先して解いたりします。これは「この漢字は難しくて一度では覚えられないかもしれないから何度か書いてみよう」や「この問題は難しそうでここから始めると時間切れになってしまうかもしれないから,こっちの楽そうな問題から解こう」というように,課題の性質を理解してその課題に適切な方略を取っているためです。このことは単に対象を認知するだけではなく,自分が認知した内容についてモニターしているためメタ(上位の)認知と呼ばれています。

 上にあげた例のように,メタ認知は勉強にとっても非常に有用なのですが,2年近く担当させていただいている生徒さんに先日授業をしていた時に,生徒さんが自発的にメタ認知的方略を活用していることに気付きました。2年前は教科書や問題集にも受け身で取り組んでいたのですが,最近は苦手な単元でも取り組む姿勢が良くなっていたり,宿題の提出率が上がるなど,振り返ってみると確実に成長していることが分かります。これからもこの調子で頑張ってくれることを期待しています。

視線を支えるもの

この間、視覚トレーナーをされている方のお話を聞く機会がありました。

“良い眼”っていったいなんでしょう?その先生は、「良い眼とは、2つの眼が協調すること」とおっしゃっていました。人間の眼は、左と右、2つあります。2つあるのに像がバラバラに見えないのは、2つの眼が筋肉でつながっていて、その筋肉が2つの眼を協調させているからなのです。これはつまり、本来なら左と右それぞれの眼による見えがあるわけですが、それをひとつにしているので、実はすごーく“不自然”なことなのです。不自然だから、眼の中は圧力が高くて緊張状態。でも、脳は視覚のブレがないからよく働く。私たちが“自然”と感じているのは、脳の錯覚なのです。

当たり前のような話ですが、実はこの2つの眼をつなぎあわせるということに、「こころ」が大きくかかわっているのです。気持ちがゆったりしているときは、筋肉がほぐれてからだの緊張が緩みます。焦っているときは筋肉が緊張して、何をやってもからだがぎこちない、ってこと、よくありますよね。左右の眼をつなぐ筋肉も同じです。「見たくない」と思うとき、からだは縮こまり、筋肉は萎縮し、視線は落ち込みがちです。「見たい」と思うとき、体は伸びやかになり、筋肉は緩み、視線は遠くへ飛んでいきます。私たちの「見え」や視線を支えているものは、からだの自然なメカニズムだけではなくて、「こころ」も深くかかわっているのです。

自閉症の子とかかわっているとき、視線は合うのに「届いてこない」ということ、ありませんか?そこには、その子の「不安な気持ち」が潜んでいるのかもしれません。眼の中は高い圧力、筋肉は緊張してからだはこわばっている・・・大変な状態です。「ぼぉーっ」としているのではないのです。ともすれば見過ごされがちな視線のなかに、その子が今どんな状態なのか、多くのメッセージが詰まっているのかもしれません。視線を支えるもの、どんな「気持ち」なのか、しっかりと感じ取っていきたいものです。

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