当事者が語る自閉症=わたし自身

自閉症とはどのようなものなのでしょうか?

これに答えることはとても難しいことですし、専門家の間でも様々な議論が見受けられ、いったい何を信じたら良いのかわからなくなります。

そのようなときに、自閉症当事者のかたのことばに耳を傾けることは、わたしたちにひとつの道しるべを与えてくれるのではないでしょうか?

『自閉っ子、こういう風にできてます!』(花風社)では、自閉症スペクトラムの当事者、ニキ・リンコさんと藤家寛子さんが、ご自身の感じ方や体験を語っておられます。

この本で面白いのは、「わたしはわたし自身をどのように感じている・思っているのか?」という視点から語られていることです。当事者の方たちにとって、「自閉症とは何ですか?」と聞いてみても、きっと「?」と思うでしょう。彼らにとっては自閉症であるということはまさに彼ら自身のことなのであり、それを語ることはとても難しいことです。(わたしたち健常者が「健常者って何?」と聞かれても、それに答えるのに戸惑うのと同じです。)だから、自閉症ということをいったん横において、「わたしはこういう風に感じてるんだけど」と、自分自身の感じ方・考え方を素直に語っていることで、かえってその人自身の「生身」の姿が見えてきます。

理論をいったん横において、目の前の人が語ることば・行動をじっくりと見てみる。そこから、新たな自閉症についての理解が得られるかもしれません。

コメント

自閉症の方の自叙伝を読むと、周りがそんなふうに見えているんだあという驚きが随分ありますよね。
ドナ・ウィリアムズさんの本だったと思いますが、人間を薄っぺらい紙のような存在として認識していたそうなのです。
同じ世界に住みながら、まったく違う風景を見ているのだと強く感じました。
彼ら彼女らと関わって、もっともっといろいろなことを知りたいと思っています。

2009年10月29日 | シリウススタッフ

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