教育実習 ①
教育実習に行ってきました。京都山科にある一燈園中学校という学校です。この学園はもともと一燈園という生活共同体が母体となっています。したがって一燈園の創始者西田天香の生活実践としての思想に基軸をおいた教育が試みられています。そのために、他校の教育実習とは違い、授業に先立って一燈園とは何かについて知的・実践的な理解を研修会で得ることが必要とされました。今回はその研修会について少し紹介します。
智徳研修会と呼ばれる三日間の研修会。参加者の多くは企業関係者でした。ここ一燈園は現在多くの企業関係者の方々の心身修養の場として活用されているようである。3日間の研修の二日目・三日目に「行願」「路頭」という実践的修行があり、ここ一燈園を特徴付けている。「行願」「路頭」は市街の家々を廻り、必要とされる仕事を請い、こちらからは一切報酬を求めず、相手様の気持ちから与えられたものがあれば、それを頂き、それのみを頼りに生活を営むという修行である。西田天香の生活実践のプチ体験という具合だが、貴重な体験をさせていただいた。私たちの体験はせいぜい数時間ですが、天香さんはそのスタイルで日々の生活を送っていたと考えると想像しがたい思いだった。
天香さんは著書で、「自分がなくなった時、全体が自分になる」と言っていて、一見容易に理解したような気になれる言葉だが、私はこの言葉の重みについて考えさせられた。
しかし、そんな生活実践の意義はどこにあるのか。しかもこの現代社会において。そう多くの方は思われるかもしれない。天香さんは商売や事業の展開をした末に「人と争わない生活は如何に可能か」をとことん追求しようとして、そこにたどりついたようである。
つい数日前、西田幾多郎がこの「一燈園」生活について言及した講演録を発見した。次回のブログではそれも読んだ上で、改めて一燈園について紹介できればと思う。
2010年7月6日 | 教育・受験関係の話題 | chappy(京大教育) | コメント(1)