関係がひらかれること

気づけばもう12月なんですね。

今年も月日の流れが特に「早かった」とは思わないのですが、それでも今日が12月25日だということを意識すると、振り返れば12ヶ月もたったのだなぁと、しみじみそう思います。

もうすぐ2009年も終わりですね。今年最後の投稿になるので、子どもさんとかかわって1番うれしかったことを書こうと思います。

わたしは、たまに呼ばれるときは決まって「おねえさん」と呼ばれています。女のひと相手なら、誰に対しても「おねえさん」みたいです。

しかし、あるとき、その子がよく口にしていた「ホッタラケの島」に対して「そやね、はるか(主人公)やね」と答えていたところ、その子はとても真剣な目でわたしを見ながら「ん!ん!」とわたしを指差していました。

はっとしました。一瞬、すべてが停止、そのあとは感動でいっぱいになりました。その子は主人公の名前ではなく、「わたしの名前」を知りたがっていたのでした。名前を答えると、初めて「えりせんせい」呼んでくれました。

それが、初めてわたし自身に対して向けられた気持ち、わたしを一人の相手として感じてくれたときだったように思います。

いくらこちらからかかわろうとしても、なかなかその気持ちは通じず、時には落ち込んだり、途方にくれたり、悲しかったり・・・関係を結ぶことは本当に難しいです。しかし、何気ない瞬間にそれは訪れることもあるのです、しかも相手から。いちど呼んでくれたからと言って、それから先はもう安心・・・というわけではありませんが、かかわりを求めてくれているその瞬間を離さぬよう、つなぎとめられるよう、誠実な姿勢で向き合いたいという気持ちになるのです。

コメント

それは衝撃的な瞬間でしたね。
自閉症の生徒と関わる中で最高にうれしい出来事ではないでしょうか。
『光とともに』にも、母親が光君に初めて「お母さん」と呼ばれて感動するシーンがありましたね。
彼らなりの流儀でつながろうとしている時、私たちも敏感にそれをキャッチしていきたいものです。
来年もよろしくお願いします!

2009年12月27日 | シリウススタッフ

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